雨水・草木めばえいずる(研究員:みうきい) 

私の雛人形は、実家の母がいつの間にか始末してしまい、望郷の彼方へ行ってしまったので、これからは新しい上巳の節句の形を楽しもう! と思いつき……
令和の初春は、二つの事にチャレンジしました。

一つ目は、昨年末の事始めの日、82歳母と始めた書のお稽古です。小学校以来の初心者です。
雛前に九州帰省したところ、雨上がりの庭の草木があまりに生き生きとしているので、「雨水」の季節だし、天露(あまつゆ)で墨をすってみよう!と思いついてのこと。
まだまだ「いろはにほへと」のいろは歌も思うままにいきませんが、無心になれる有り難い時間です。

二つ目は、鎌倉・由比ケ浜で見つけた桜貝を、そおっと和紙に包んで、家族や書の先生へお贈りした事でした。

「桜貝を和紙に包む」は、もう何年も前に折形デザイン研究所様・著作の『半紙で折る 折形歳時記』に掲載されていた「ひく波の跡美しや桜貝」(松本たかし)の句と、時の言葉「三月 貝を包む」にひとめぼれし、何年ぶりかにやっとトライでき、包みの折りかたは、丁寧に記載あるので、あっという間に仕上がりました。

 

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