第五十九候 朔風払葉

第五十九候 きたかぜこのはをはらう

毎日少しずつ存在感を増してきた北風が木々の枝から枯れ葉をすっかり吹き飛ばしてしまいます。風が吹き止んだときにふと現れる、寒々と枯れ果てた景色に、不完全なものへの美を見いだすことも、日本人が育てた大切な感性のひとつといえるでしょう。「枯れ、冷える」ことをやがては「わび」、「さび」の世界への消化させていったいにしえの茶人の世界に思いを馳せてみたい季節です。

旬のレシピ

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写真・松尾成美 / フードスタイリスト・marimo

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