毎日少しずつ存在感を増してきた北風が木々の枝から枯れ葉をすっかり吹き飛ばしてしまいます。風が吹き止んだときにふと現れる、寒々と枯れ果てた景色に、不完全なものへの美を見いだすことも、日本人が育てた大切な感性のひとつといえるでしょう。「枯れ、冷える」ことをやがては「わび」、「さび」の世界への消化させていったいにしえの茶人の世界に思いを馳せてみたい季節です。
Array
作り方は書籍『くらしのこよみ 七十二候の料理帖』をぜひご覧ください。 書籍の詳細はこちら