「くらしのこよみのお店」ができるまで

2012年11月7日

いつもくらしのこよみをご覧いただき本当にありがとうございます

こよみを眺めている方から、見ているとなんだか食べたくなる。
というお話をいただき、そういうことなら、と
旬のものを販売するお店をはじめてみようと考え始めたのが半年前

研究員みんなで食材を何にしようかとあれこれ議論した結果、
食材もいいけど、食べ方が新しい方がよいのではないか、と「炙り」に辿り着きました。

旬のものを七輪で炙っていただく。
レシピ云々ではなく、ただ炙るだけでどの食材も驚くほどおいしい。

干しイカ、これはおいしい。鮎、最高。サバ、素晴らしい。と立て続けにヒット。
正直スーパーで買ってきたそこらへんの素材が、
表面にほんのりと焦げの香と味をつけることで驚くほどおいしく感じられます。
鳥も豚も、キノコも、いやあなんでもおいしい。

ただ、炙りマスターになるためのハードルはわりと高いのも事実です。

まずお店に行って、七輪を買ってきて、
店員さんに言われるがままに、置き台、炭、火起こし、火起こし台、トング・・・
と揃えてレジに行く。するとだいたい一万円払って家に持ち帰る。

火事になったらどうしようと思いながら、
恐る恐る火起こしをガス台にかける。

リビングでやるには炭の匂いが気になるので、
まずは換気扇を回してその下で旬の食材を焼いていく。

我々日本人が七輪を使わないようになってから、
家のかたちもずいぶん変わってしまっていたことに気がつかされました。
でも、いくつかの工夫をすれば、七輪を暮らしに取り入れることは可能そう。
最初怖かった火の扱いも慣れてしまえばガスや電気と同じことでした。

そうして、現代の私たちの暮らしのなかで、
いかに安心して楽しむかを記したカードとともに、
必要なものがすべて揃った「炙りスタートキット」はできました。

今回は、実験販売なので、お値段も7800円と、
ふつうに買いそろえるよりもだいぶお求めやすい価格にすることができました。

できるだけ多くの方に、この私たちが味わった「炙りの世界」を
体験してもらえたらと思います。

ページの先頭へ